けーちゃんの1歳~3歳のことを、すこしまとめてみようと思います。
けーちゃんは1歳~3歳のあいだ、ほぼ1年分くらいを、薬で眠らされて過ごしました。理由は気管軟化症の治療がほとんどで、あとは肺炎とか心臓病の手術とかで合計0.5ヶ月くらいでしょうか。


このグラフは、けーちゃんが生まれた02年5月から3歳になった05年5月までの毎月、薬で何日間眠らされていたか、それから、気管軟化症の検査を何回受けたかを示しています。
1つ目が毎月の回数変化、2つ目がのべ日数・回数です。
眠っていたのが合計316日、検査の回数が98回です。。
(1) 検査といっても、実際には手術に近いです。
気管内壁の、軟化があるY分岐部あたりが、肉がぶよぶよなって、肉芽という、膨れあがったり、腐腫といって、全体が腫れたりして、気道が塞がってしまう症状が出ます。これは、もともとの気管軟化症の症状に加え、気管切開で挿入しているチューブの先端が気管内壁に当たって刺激するためです。そのため、チューブの長さをいろいろ変えて、当たる位置をずらして様子を見ながら、すこしでもましな場所にチューブを入れるという工夫をしながら、かつ軟化症が時間とともに良化するよう、治療を行っていました。はっきりいって、先生の経験とかすこしの工夫で、症状がぜんぜん違うので、一喜一憂という感じでした。
(それを、けーちゃんが0歳からずっと観てくれたS先生が、4月で病院を代わってしまったというわけです)
検査の時には、この肉芽とか腐腫を取り除き、気道を確保するとともに、新しいチューブに入れ替えたり、チューブの形を変えたりという工夫を同時に行いました。
肉芽・腐腫の除去には、レーザーメスで切断するのと、バルーン拡張といって風船を気管に挿入して膨らませる方法があります。レーザーメスだと内壁を痛めるので、数日鎮静しないといけないです。バルーン拡張は膨らませて終わりですが、狭いのを無理に広げるので、気管の軟骨が壊れていくので、長期的には気管を壊している=自分で形を保てなくなることから、よろしくないです。最初のころはバルーン拡張が多かったのですが、次第にレーザーが増えました。
検査中に、いちど出血したときのことをイラストでまとめたHPがあります。検査のイメージは少しわかるかもしれません。
(2)薬で眠らせる目的は、2つあって、
ひとつは、上記の検査の前後、落ち着かせるための目的。
もうひとつは、普段から、気管切開チューブが気管内壁に当たって肉芽が成長しやすいために、しばらく集中的に鎮静させて治癒させるために、薬で眠らせて、身体が動かない=気管切開チューブが気管と擦れないようにする、ためです。
無理矢理眠らせるので、いろんな薬を使います。ただ眠らせるだけではダメで、身体の力を抜いてだらんとさせないといけないので、鎮静剤と筋弛緩剤を使います。
使っていた薬をすこしまとめたHPがあります。
実は同じように気管軟化症でずっと入院していた、2歳上の女の子が、けーちゃんと同じように、耳がぜんぜん聞こえません。薬のせいじゃないかという話もあって、よくわからないのですが(年がら年じゅう筋弛緩剤で寝さされているわけですから)、でも薬で眠らせなければ気管軟化症を乗り越えられないのですし、ちょっと、複雑です。
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